櫻坂46 BACKS LIVE を3日観て。 その1
2021年6月16日〜18日、3日間に渡り行われた櫻坂46のBACKS LIVE。
このライブの意味とこれからの未来を考えてみる。
櫻坂は2つのシングルをこれまでリリースしてきたが、センターに森田ひかる、藤吉夏鈴、山﨑天の3人を起用。2列目までを全曲同じメンバーで構成する「櫻エイト」として固定。メディア露出のほとんどを担ってきた。
これまでアイドルが主流にしていた1シングル1センターの考え方次第とは少し違う起用法に賛否あったように感じる。
近年の女性グループアイドルにおいてセンター起用や選抜制度はメンバーの競争心を煽り向上させることを目的としていた部分が多くある。
「少しでも前に出てファンに喜んでもらおう」
「次は私がセンターで歌ってみたい」
そういったいわゆるハングリー精神を掻き立てる制度のように感じる。
それがアイドル活動のエネルギーになっているのだと思う。
欅坂時代の話に戻って恐縮だが、欅坂46には絶対的センター「平手友梨奈」がいた。
最年少で全シングルのセンターを務める彼女を観ているとハングリー精神というより彼女を支えようとする心理のほうが強く働いていたように感じる。
自分より仲間をの精神が培われた欅坂46に対して、今の櫻坂46はその気持ちはもちろん息づいている。2期生、新2期生の加入に伴い、1期生は新規加入者を立てるために一歩引いた場所で彼女たちの成長を見守るような雰囲気が漂っていたように見えていた。
まさにハングリー精神を持たないグループ。それが欅坂だった。私はそう思っていた。
今回のBACKS LIVEはそのハングリー精神を初めて駆り立てるものになったと思う。
今回のライブにおいて参加全メンバーが一度はセンターを経験することで、センターの重圧ももちろんではあるが、スポットを浴びる快感も同時に感じたことだろう。またこの場所に立ってみたいと思ったメンバーも必ずいたと思う。
正直なところ今回のライブは新たな発見とメンバーの向上心を見た気がする。
大沼や増本を始めとするセンター素質。
大沼はBANのセンターを務めたが、全力少女らしくダイナミックにパフォーマンスする彼女の素晴らしさを再確認できた。
Buddiesのセンターを任された増本。日頃は少しかまってちゃんでマイペースな彼女の120%の笑顔がセンターとしての素質を見せつけられたように感じた。
一方で渡辺梨加のセンターは最年長でありながら、まだまだ伸びしろを感じる表現力。そしてMCにおいいても少しでも変わろうとする姿勢が土生へのツッコミに繋がっていたようにも感じた。
他のメンバーにおいても全て語るにはあまりにも時間がかかるので、あえて別記事に後ほど書くとして、今後のパフォーマンスへの期待が高まるライブであることは揺るがないだろう。
また今回参加していなかった櫻エイトのメンバーへの刺激にもなったことは間違いない。自分たちが参加しないライブを客観的に見るからこそ見えてくるものも多くあっただろうし、うかうかしていると自分が3列目に回る可能性もあるという危機感もうまれていることだろう。
この相乗効果が次のライブに繋がっていく。
アイドルグループの成長を見守れる幸せを改めて感じている。
そしてもう一つこのライブでグループが手に入れたもの。それは他人のことを思いやる心だと思う。
今回の振り入れなどはメンバー間のコミュニケーションによって行われていたことが、メンバーのトークやブログなどで垣間見れる。
また今まで自分の立ち位置でしか見れなかったパフォーマンスをセンターまたフロントから見る事で他メンバーの感情を知ることができたであろう。
もちろん全てのことがそうではないのだが、個人主義やプライベートの尊重が多くなった近年において他人のことを思いやる気持ちがどうしても薄くなってしまっているようにここ数年感じることがある。
アイドルグループ内においても個人仕事を優先することの重要性を感じることも多いだろう。
しかしグループアイドルにとってグループは自分たちの大きな肩書であり、個人仕事のための重要なレッテルである。そこを蔑ろにしてしまっては、グループを離れたとき、芸能界で生き抜くことの難しさを痛感してしまうのではないだろうか。
そうした時に今回のBACKS LIVEはグループの重要性を再認識して目標をたてる真のスタートラインになったことだろう。
BACKSをラグビーにたとえて、運営はプロモーションをした。ラグビーにおいての精神
「One for all,All for one」
皆は一人のため、皆は一人のため。
これがチームを強くしないわけがない。
7月には日向坂との合同ライブがすでに決定している。その時どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。今から楽しみである。
最後に‥支離滅裂な文章になったことを後悔しつつ、今回は結びとする。
ーサクラノー